英名:cluster headache
群発性頭痛は他の一次性頭痛に比べ稀な頭痛です。有病率調査は報告や研究結果によりさまざまですが、約0.3%の人口がこの頭痛に苦しんでいるとされています。年齢別には 20~40 歳での発症が多いとされ、日本での平均発症年齢は男女性共に30代が最も多くなっています。
群発性頭痛の症状
群発性頭痛は、比較的短い頭痛が1日に平均して5~6回起きると言われています。群発性頭痛の痛みの種類は患者さんにより全く違いますが、多くの患者さんが痛みの中でも最も強いものの1つと表現します。
- 片側の目の周囲から前頭部や側頭部にかけての激しい痛み
- 数週~数か月の期間にしきりに起こる
- 鼻水・鼻づまり・目の充血や涙
- 季節の変わり目や就寝後、明け方におこりやすい
- 特に男性に多い
群発性頭痛の原因
この頭痛タイプの原因もいくつか上げられていますが、現在に至るまで結論は出ていません。1つの例として体内時計のずれがあります。これは、体内時計が狂うことにより顔面の皮膚、口内の粘膜や咀嚼筋などを操っている三叉神経がリズムのズレを痛みと錯覚し、炎症物質を放出します。この結果、頸動脈周辺での炎症や血管の異常拡張が起こり、三叉神経が再び痛みを発生するという説です。
群発性頭痛の慢性化
頭痛が1年以上続くと、慢性群発性頭痛と診断されます。また、治療の効果が薄く、薬の効きが悪いと手術による治療も検討されます。
群発性頭痛と病気の関係
群発性頭痛を持っている患者さんの多くが、その他にも病気や疾患を持っていることがしられています。これらの疾患は頭痛の進行に深く関わっているので、群発性頭痛と並行して治療することが必要になります。
- 睡眠障害
- 胃潰瘍