頭痛で悩んでいる人は人口の4割程度いると言われていますが、種類や原因は様々あり、それぞれ対処法も異なります。頭痛の診断や症状のケアのため、まずは自分がどのタイプの頭痛を持っているのか知っていきましょう。
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頭痛について
頭痛でお悩みの患者さんの多くが、薬は飲んでいるが効きが悪い、肩凝りと併発する、目がチカチカするなど様々な症状を持っています。頭痛の原因は様々で、細かくは一次性・二次性と分けられています。このブログでは特に患者数の多い頭痛の種類について紹介していきます。
一次性頭痛とは?
一次性頭痛(Primary headaches)は検査をしても異常が見つかりにくい、いわゆる一般的な頭痛です。サブグループを含めると数百種類以上になるのですが、ここでは4つのクループに分けて紹介します。
1.片頭痛・偏頭痛
片頭痛(migraine)は一次性頭痛に分類され、偏頭痛とも書かれます。世界的にみてもとても一般的な頭痛で、日本の全国調査でも片頭痛は年間有病率は 8.4%と報告されています。
2.緊張性頭痛
緊張性頭痛(tension-type headache)は一次性頭痛の中で最も頻繁に起きる頭痛ですが、症状発生の原因は解明されていないことが多くあります。男女関係なく起こるとされ、約80%の方が一生を通して1度は経験すると言われています。
3.群発性頭痛
群発性頭痛(cluster headache)は他の一次性頭痛に比べ稀な頭痛です。年齢別には 20~40 歳での発症が多いとされ、日本での平均発症年齢は男女性共に30代が最も多くなっています。
4.その他の一次性頭痛
片頭痛・緊張性頭痛・群発性頭痛の3つがほとんどの一次性頭痛の患者割合をしめるのですが、その他にも多くの一次性頭痛が報告されているので紹介します。
二次性頭痛
二次性頭痛(Secondary headaches)は頭痛の中でも特に注意が必要です。これらは何らかの病気や疾患の症状として現れる頭痛で、特に注意が必要な場合は、くも膜下出血・硬膜下出血・脳腫瘍・脳梗塞・脳内出血・心臓疾患などの症状として現れた場合です。