子供に多いけいれんは、熱が出て24時間以内に起きる熱性けいれんや、激しく泣いて興奮する憤怒けいれんです。けいれんを起こしたら冷静に対処することが必要です。ここではけいれんを起こしている最中、治まった直後など、それぞれのケアを確認しましょう。
家でのケア
けいれんを起こしている最中、治まった直後など、それぞれのケアを確認しましょう。
やってはいけないこと
- 体を動かして刺激を与える
- 指や物を口に入れる
- 物が落ちてきそうな場所に寝かせる
痙攣を起こしている最中
衣類を緩めて平らな場所に寝かせましょう。嘔吐物の誤飲防止のためにタオルを使い横向きに寝かせます。必要に応じて病院や救急車に連絡できるように携帯電話を近くに置いておきましょう。黒目の位置、突っ張っている部分、けいれんしている時間などをメモしましょう。
痙攣がおさまった直後は
顔に赤みがある、目が合う、泣くなどの様子が見られたら意識が回復しているサインです。かかりつけ医を受診しましょう。体温を測り、けいれんの症状や時間をメモしておきましょう。
痙攣を起こした日は
脳が興奮して疲れているので安静に過ごしましょう。体温が上がるとけいれんを起こす可能性が上がるので、入浴ではなくシャワーで済ませましょう。
室内の環境調節
子供の快適に過ごせる温度は夏場で26度前後、冬場は21度前後と言われています。子供の体調が悪いときは特に室温を上げがちですが、快適温度よりも高く設定しすぎると子供が汗をかきすぎたり寝にくくなってしまいます。風が直接当たらないように気を付けながら、エアコンやヒーターを使って快適に過ごせる温度を保つようにしましょう。
また、乾燥している部屋ではウイルスの活発になります。肌の乾燥や咳の悪化を防ぐためにも加湿器で湿度を50~60%に保つように心がけます。加湿器がないときは濡れタオルを枕元に干すだけでも大きな違いになります。
その他に室内環境を整える方法として換気があります。日中は数時間おきに5分程度窓を開けましょう。これは感染症の予防になるだけではなく、子供の気分を変えることにもつながります。
体温は服で調節
子供の服の選び方は体調の悪いとき、特に熱が出ている間は非常に重要です。肌のトラブルを未然に防ぐためにこまめに変えるようにします。汗で濡れたままいると体が冷えて体調がさらに悪化します。子供の体調が悪いときは室内でも厚着をさせがちですが、子供の体温は大人よりも高いので様子を見て服の枚数を決めましょう。服の素材は汗を吸い取りやすい綿素材の衣類を選び、吸湿発熱のものは避けるようにしましょう。
熱が上がり始めたら
熱の上がり始めのサインとして、顔色が悪くなり、手足がブルブルと震えるなどの症状が出ます。これらの症状が見られたら布団や衣類で体が冷えないようにします。
熱が上がりきったら
熱が上がりきると汗をかき服が濡れてしまいます。熱を無理に発散させるのではなく、体に合わせるために吸湿発熱のものは避けて綿素材の薄着にかえます。