耳が気になる時のケア

耳周辺の異常を引き起こす原因は様々あり、細菌やウイルスの感染症により起こる中耳炎や外耳炎の他に、アトピーや湿疹などの問題があります。子供の耳管は大人のものよりも水平で短いため、鼻から耳に細菌が入りやすいのが特徴です。まずここでは耳が気になる時の対処法を紹介します。

家でのケア

まずは、しきりに耳を触る、耳を触るとなくなどの症状から、耳垂れの有無を調べます。耳から膿のようなものが出ている場合は、固まってしまう前にぬるま湯で絞ったタオルで優しく拭き取ります。耳垂れが出ている方の耳を下にして横向きに寝かせてあげましょう。耳での炎症が進んで痛みが出てきた場合、子供が嫌がらないようでしたら耳の後ろに水で絞ったタオル、又はタオルで巻いたアイスパックをあててあげましょう。

肌トラブル予防

子供の体調が悪く、ご飯が食べれなかったり体が疲れていると肌のトラブルも起こりやすくなります。熱が出ているときは特に汗をかいたり、吐いたもので汚れる場合があります。汚れた場合はお湯で絞ったタオルで拭いて、こまめに着替えすることを心がけてください。体調を見ながら温かいタオルで体をふいたりシャワーに行きましょう。

シャワーを使うときは洗浄料をよく手で泡立てて、優しくなでるように洗います。シャワーの温度は手に当てても熱くない程度に、水圧は弱めにしてあげます。バスルームが寒く感じる場合は簡易の暖房などを使い温めてから入浴します。汚れがたまりやすい部分を中心に洗うようにしましょう。

洗い方のポイント

  • お尻・性器周辺はしわをそっと広げて優しく洗い、しっかりと洗い流してます
  • 首や足などのしわの間はよごれがたまりやすいのでしわを伸ばして洗いましょう
  • 頭は指の腹を使って、爪は立てずに生え際周辺まで洗います

乾かし方のポイント

  • 清潔なタオルを使い体を乾かします
  • 体は頭から冷えると言われているので髪はしっかりと乾かします
  • 強くこするのではなくポンポンと水分をタオルにしみこませるようにふきます
  • 髪の毛の量が多い場合は乾きにくいので、必要であればドライヤーを使います

保湿のポイント

  • 肌の乾燥やトラブルを防ぐため保湿剤を
  • 保湿剤は乾燥やおしっこやうんちなどの外からの刺激から肌を守ります

シャワーが無理なときは

特に幼児の場合、様子を見てシャワーはやめた方がいいと判断した場合やぐったりしている場合は温かい濡れタオルで体をふいてあげましょう。頭から体へ、そして手足から股をポンポンと軽く押すように拭きます。皮膚に感染がある場合は一番最後に優しく拭くようにします。肌を傷つける可能性もあるので強くこすることはやめましょう。

室内の環境調節

子供の快適に過ごせる温度は夏場で26度前後、冬場は21度前後と言われています。子供の体調が悪いときは特に室温を上げがちですが、快適温度よりも高く設定しすぎると子供が汗をかきすぎたり寝にくくなってしまいます。風が直接当たらないように気を付けながら、エアコンやヒーターを使って快適に過ごせる温度を保つようにしましょう。

また、乾燥している部屋ではウイルスの活発になります。肌の乾燥や咳の悪化を防ぐためにも加湿器で湿度を50~60%に保つように心がけます。加湿器がないときは濡れタオルを枕元に干すだけでも大きな違いになります。

その他に室内環境を整える方法として換気があります。日中は数時間おきに5分程度窓を開けましょう。これは感染症の予防になるだけではなく、子供の気分を変えることにもつながります。

体温は服で調節

子供の服の選び方は体調の悪いとき、特に熱が出ている間は非常に重要です。肌のトラブルを未然に防ぐためにこまめに変えるようにします。汗で濡れたままいると体が冷えて体調がさらに悪化します。子供の体調が悪いときは室内でも厚着をさせがちですが、子供の体温は大人よりも高いので様子を見て服の枚数を決めましょう。服の素材は汗を吸い取りやすい綿素材の衣類を選び、吸湿発熱のものは避けるようにしましょう。

熱が上がり始めたら

熱の上がり始めのサインとして、顔色が悪くなり、手足がブルブルと震えるなどの症状が出ます。これらの症状が見られたら布団や衣類で体が冷えないようにします。

熱が上がりきったら

熱が上がりきると汗をかき服が濡れてしまいます。熱を無理に発散させるのではなく、体に合わせるために吸湿発熱のものは避けて綿素材の薄着にかえます。